探偵が行う調査は人権侵害にはならないのか

探偵の行なう調査は張り込みや聞き込みなど、プライバシーという意識が強い現代社会では違法なのではと思われるようなものも含んでいます。
依頼する際にも、相談者としては違法行為に加担してしまわないか心配になるのも無理はありません。

探偵の行なう前述したのような調査は、探偵業法2条で保障されています。
「特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的」とした調査ははっきりと許可されているのです。

では、問題が発生するとすればどのようなケースでしょうか。

探偵には、警察のような強制力はありません。
暴力や脅迫、買収などを伴うような調査は禁止されています。
盗聴器などの機器の扱いに関しても、電波法など他の法律に抵触するために、プロの慎重な判断と経験が必要になってきます。

そもそも、事件や犯罪に繋がるような依頼は、正当な探偵は受けないのが当たり前です。

ただし、探偵になることそれ自体の敷居は低いために、違法行為をしている悪徳な探偵会社も存在しているのが現状です。

浮気調査など、民事事件の場合は探偵に任せるようにすれば大きな問題は起こらないでしょう。