慰謝料に税金はかかる？

結論を先に言うと、慰謝料には基本的に税金はかからないです。
慰謝料とは損害賠償の一種です。
例えば交通事故で１００万円の車を壊されて、相手から１００万円を賠償してもらったとします。
すると、あくまで損害を補填してもらっただけであり、利益は一切生じていません。
そのため、所得とは見られず税金はかからないのです。

慰謝料とは、相手の不法行為によって被った肉体的・精神的な損害に対して金銭で賠償をしてもらうものなので、先の例と同様に利益とは見なされず、所得税や贈与税といった税金はかかりません。
金銭以外の方法（不動産など）で慰謝料を支払った・もらった場合も同様です。

しかし例外もあるので注意が必要です。
慰謝料の金額が極端に高い場合は税金がかかる場合もあります。
所得税や贈与税を逃れるために、「慰謝料」という名目で、極端に高い金額を相手に与えた場合、所得・贈与税として扱われることもあります。

裁判所を通す「調停離婚」や「裁判離婚」の場合には、問題になることはあまりありません。
離婚の９０％を占める「協議離婚」の場合、証拠資料として公正証書を作成しておくと良いでしょう。